禅宗寺 ブログ

北海道札幌市 曹洞宗のお寺 禅宗寺の最新情報をアップしています。

禅宗寺・禅を知る(13) 禅宗3宗派以外の坐禅 (1)


禅宗寺・禅を知る13 禅宗3宗派以外の坐禅 1

 

先日までは禅宗の3宗派坐禅についてお話ししてまいりました
今日は3宗派以外の宗派も坐禅をする所があるというお話しをさせていただきます
以前 仏教顕教密教から出来ていると言うお話しをしました
顕教天台宗が おおもと でございます
浄土宗・浄土真宗(お東・お西)・日蓮宗それと 禅宗の3宗派は全て顕教天台宗から生まれた宗派であるという事を知る事が大切です
その中でも坐禅をするのは天台宗だけであるという事を知る事が大事でございます

禅宗寺・禅を知る(12) 曹洞宗の建物は僧堂ひとつ


禅宗寺・禅を知る12 曹洞宗の建物は僧堂ひとつ

 

先日は臨済宗の建物のお話しを致しました
今日は曹洞宗の建物のお話しを致します
臨済宗は食堂・講堂・坐禅堂・衆寮と別々の建物で生活して居りますが
曹洞宗は「起きて半畳 寝て一畳」と言われます様に その全てを坐禅堂ひとつで行いますので坐禅堂とは言わずに「僧堂と言います
勉強・食事・坐禅・就寝この「行・住・坐・臥 全て禅」という考え方です
日常生活を禅から離れて考えないという考え方に徹しているのです
坐禅の心で毎日を暮らす だから坐禅の心が解るまで坐禅をすることが大切であることを以前お話し致しました
禅は生き方の事 私たちは それぞれの生活を その域まで高めていくことが大事なのでございます
総合 26回

禅宗寺・禅を知る(11) 臨済宗の道場の4つの建物


禅・禅を知る11 臨済宗の道場の4つの建物

 

禅は生き方の事とずっとお話ししてきました
今日は3つの宗派の建物が考え方の違いを示めし生き方に大きく影響するというお話しを致します
お寺の中での生活は 食事・勉強・坐禅・就寝を毎日 同じ時間に同じ事を5年10年20年と何年も何年も繰り返す事を尊びます
今日は建物に注目してのお話しです
臨済宗黄檗宗は この4つの生活を それぞれの建物で行います 食事は食堂・勉強は講堂・坐禅坐禅堂・就寝は衆寮という具合です それぞれに集中するという意味でしょうか 曹洞宗は違うので この建物の考え方が
生き方に大きく影響するという事を知る事が大事でございます

総合25回

禅・禅を知る・默照禅 公案禅 念仏禅


禅・禅を知る・默照禅 公案禅 念仏禅

 

全てを活かす活動禅

以前坐禅の坐り方についてお話ししましたが
坐り方について次のステップです
今日は坐ります時の頭の使い方についてです
坐ります時頭の中で物を「考えない・考える・どちらでもない」の3つの考え方の違いをお話し致します
曹洞宗は「只管打坐」ひたむきに坐るという事で「何も考えない」默照禅
臨済宗は問題を解き明かし見性(けんしょう)して「印可許状」(いんかきょじょう)が貰えるという事で「考える」公案
黄檗宗は 私の兄弟子の教授から聞いたのですが「頭の中で同じ言葉を繰り返す」念仏禅

私は「禅は生き方の事」であると考えて居ります この事から 3宗派の考え方をしっかり受け止める事が大切であり自分の生き方に活かしていく事が大事なのでございます
私は これを活動禅と提唱させて戴いております

禅・禅を知る(9 )臨済宗は 印可許状(いんかきょじょう)


禅・禅を知る(9)

 

 

先日は曹洞宗は只管打坐(しかんたざ)
「ただ ひたむき に生きる」という お話しをさせていただきました。
今日は臨済宗について考えてみましょう。
臨済宗は壁を背にして坐わります。
見性(けんしょう)をもとめ 印可許状(いんかきょじょう)を得る事を目的にしている様で
昭和の中期まで曹洞宗の僧侶の中にも印可許状という悟りの証明書 欲しさに臨済宗の門を叩いた僧侶が居たと聞いています。

さあ〜ここからが大切です。
今迄の歴史の中で3宗派を同時に極めた僧侶も学者も1人も居りません。
先日インターネットを見て驚きました。
一般の人が3宗派は同じだとか別だとか語られていたからです。
私は それらを踏まえて
禅は生き方の事と定義して一歩を踏み出しました 。

誰もが一歩を踏み出す事が生き方にとって大事なのでございます。

禅・禅を知る(8) 曹洞宗は只管打坐(ただひたむきに生きる)


禅・禅を知る8

 

 

・先日は3宗派の坐禅の坐り方の違いによって禅の考え方が変わってくると言うお話しを致しました 今日は一歩進めてまいります。
曹洞宗を日本に伝えた道元さんは 坐る時の考え方を只管打坐(しかんたざ)と表現しました それを後の世の先人達は「ただ ひたすら に坐る」 と訳し伝えて来ました しかし これでは ただ坐るだけの説明になってしまいますので
私は 「ただ ひたむき に坐る」と訳します。
日常生活どの場面におきましても「ひたむき」さが必要なのでございます。
禅は ひたむきに生きることだと知る事が大事なのでございます。

禅・禅を知る(7)・坐り方の違いを知る


禅・禅を知る7・坐り方の違いを知る

 

先日は 禅の3宗派の考え方の違いを全て知り生き方を極める事が大事という

お話しを致しました。

 

今日は禅の3宗派の坐り方の違いについてお話し致します。


坐り方には3種類有ります室内でふた通りと
室外で坐る方法の3種類でございます。


曹洞宗では壁に向かって(面壁九年) 臨済宗黄檗宗は壁を背にして坐ります。
お釈迦さまは外で坐りお悟りを開かれました 。


この事から昔は外で座っていた人もいたようです。
この坐り方も考え方に関わってくるスタイルですので 坐禅の行と一口に言いましても 坐り方にも違いのある事を知っておく事も大事なことでございます。