禅宗寺・禅を知る(14) 禅宗3宗派以外の坐禅(2)
先日は顕教の おおもとの天台宗でも坐禅をするというお話しをさせて頂きました
今日は天台宗の坐禅についてお話し致します
曹洞宗は只管打坐(しかんたざ)
臨済宗は印可許状(いんかきょじょう)でした
さて 天台宗は何を悟りの根本にしているのでしょうか
天台宗は摩訶止観(まかしかん)に徹する事を
本分としているようでございます
昨日 天台宗の大本山 比叡山延暦寺に電話して坐禅の時 壁を背にするのか また面壁(めんぺき)壁に向かって座るのか聴いてみましたら 坐禅堂の建物が無いようで 「基本的に広い部屋で坐りますので どちらかといえば
壁を背にして坐ります」という応えでした
又、本当に摩訶止観でイイのか「悟りの根本は摩訶止観でしょうか」と尋ねましたら
「そうです」という応えでした
全ての坐禅を知って自分の生き方に生かす事が大事なのでございます
総合28回
禅宗寺・禅を知る(12) 曹洞宗の建物は僧堂ひとつ
禅・禅を知る・默照禅 公案禅 念仏禅
全てを活かす活動禅
以前坐禅の坐り方についてお話ししましたが
坐り方について次のステップです
今日は坐ります時の頭の使い方についてです
坐ります時頭の中で物を「考えない・考える・どちらでもない」の3つの考え方の違いをお話し致します
曹洞宗は「只管打坐」ひたむきに坐るという事で「何も考えない」默照禅
臨済宗は問題を解き明かし見性(けんしょう)して「印可許状」(いんかきょじょう)が貰えるという事で「考える」公案禅
黄檗宗は 私の兄弟子の教授から聞いたのですが「頭の中で同じ言葉を繰り返す」念仏禅
私は「禅は生き方の事」であると考えて居ります この事から 3宗派の考え方をしっかり受け止める事が大切であり自分の生き方に活かしていく事が大事なのでございます
私は これを活動禅と提唱させて戴いております
禅・禅を知る(9 )臨済宗は 印可許状(いんかきょじょう)
先日は曹洞宗は只管打坐(しかんたざ)
「ただ ひたむき に生きる」という お話しをさせていただきました。
今日は臨済宗について考えてみましょう。
臨済宗は壁を背にして坐わります。
見性(けんしょう)をもとめ 印可許状(いんかきょじょう)を得る事を目的にしている様で
昭和の中期まで曹洞宗の僧侶の中にも印可許状という悟りの証明書 欲しさに臨済宗の門を叩いた僧侶が居たと聞いています。
さあ〜ここからが大切です。
今迄の歴史の中で3宗派を同時に極めた僧侶も学者も1人も居りません。
先日インターネットを見て驚きました。
一般の人が3宗派は同じだとか別だとか語られていたからです。
私は それらを踏まえて
禅は生き方の事と定義して一歩を踏み出しました 。
誰もが一歩を踏み出す事が生き方にとって大事なのでございます。