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禅宗寺・禅を知る(15)禅宗3宗派以外の坐禅(3)


禅宗寺・禅を知る15禅宗3宗派以外の坐禅3

 

 

先日は顕教の おおもと 天台宗坐禅についてお話ししました
今日は密教の おおもと 真言宗についてお話しさせていただきます
天台宗の悟りの根本は摩訶止観(まかしかん)でした
さて真言宗の悟りの根本はどういうものなのでしょうか それは 阿字観(あじかん)であると言われています
昨日 真言宗大本山 高野山 金剛峰寺(こんごうぶじ)に電話して 坐禅の時壁に向かって坐るのか背にして坐るのか聴いてみましたら
答えは私の想像とは違う坐り方でした まず
坐禅という言葉は禅宗の言葉で 真言宗では
坐禅と言わずに「阿字観法」(あじかんほう)
と言うそうです さらに 壁に向かって坐るのではなく部屋のどこに坐っても 目の前に黒い掛け軸を実際に置いて坐ると言うのです
掛け軸の中心に白い月が描かれ その中に梵字(ぼんじ・インドの古代文字)が書いてあって「阿」の字が表す ご本尊 大日如来と向き合い一体感を感じる事を第一と考えていると教えて下さいました
また 坐禅と言わずに阿字観法と言うので
建物は 「阿字観道場と言うのだそうです
顕教とは まるで違う考え方 さすが密教という感じでした
全ての坐り方を知って自分の生き方に活かしていくことが大事です
総合29回