禅宗寺 ブログ

北海道札幌市 曹洞宗のお寺 禅宗寺の最新情報をアップしています。

禅・禅を知る(8) 曹洞宗は只管打坐(ただひたむきに生きる)


禅・禅を知る8

 

 

・先日は3宗派の坐禅の坐り方の違いによって禅の考え方が変わってくると言うお話しを致しました 今日は一歩進めてまいります。
曹洞宗を日本に伝えた道元さんは 坐る時の考え方を只管打坐(しかんたざ)と表現しました それを後の世の先人達は「ただ ひたすら に坐る」 と訳し伝えて来ました しかし これでは ただ坐るだけの説明になってしまいますので
私は 「ただ ひたむき に坐る」と訳します。
日常生活どの場面におきましても「ひたむき」さが必要なのでございます。
禅は ひたむきに生きることだと知る事が大事なのでございます。

禅・禅を知る(7)・坐り方の違いを知る


禅・禅を知る7・坐り方の違いを知る

 

先日は 禅の3宗派の考え方の違いを全て知り生き方を極める事が大事という

お話しを致しました。

 

今日は禅の3宗派の坐り方の違いについてお話し致します。


坐り方には3種類有ります室内でふた通りと
室外で坐る方法の3種類でございます。


曹洞宗では壁に向かって(面壁九年) 臨済宗黄檗宗は壁を背にして坐ります。
お釈迦さまは外で坐りお悟りを開かれました 。


この事から昔は外で座っていた人もいたようです。
この坐り方も考え方に関わってくるスタイルですので 坐禅の行と一口に言いましても 坐り方にも違いのある事を知っておく事も大事なことでございます。

禅・禅を知る(6) 宗乗と余乗


禅・禅を知る6 宗乗と余乗

 

先日は、日本に伝わった3つの禅宗の考え方を全て知った上で生きることが大事というお話をさせていただきました。


今日は、なぜ3つ全てを知ることが大事なのかをお話しさせて頂きます。
私の所属している曹洞宗の人が自分の宗派のことを語る事を宗乗(しゅうじょう)といい、他の宗派を語る事を余乗(よじょう)といいます。


自分の宗乗を深めて行く為には、他の考え方余乗を知らなければ、

自分が正しく自身の道を進んでいるかが分かりません。


それはお互い同じことがいえます。
禅においても同じです。
自分の考え方だけしか知らない人を、何とかのかわずといい、傲慢になってしまいます。


互いが互いを知り、尊重しながら自分の生き方を極めることが大事なのであります。

 

禅・禅を知る5 日本に伝わった3つの宗派


禅・禅を知る5 日本に伝わった3つの宗派

 

先日は禅の生き方をつかさどる考え方の違いから中国では5つの宗派に分かれて行くと言うお話しを致しました。


今日は日本に伝わった禅の3つの宗派をご紹介致します。


1つ目は私の所属している曹洞宗でございます 有名なお坊さんは 良寛(りょうかん)さんでございます


2つ目は一休さんで有名な臨済宗(りんざい)でございます


3つ目は臨済宗から分かれた黄檗宗(おうばく)で 沢庵禅師や隠元(いんげん)禅師が有名です


禅を考える時 それぞれの考え方の違いから生き方が違ってくるという事を知る事が大切であり この事から 1つでは無く3つを理解して進む事が大事なのでございます

禅・禅を知る-中国に入って五家七宗(ごけしちしゅうの)に分派


禅・禅を知る 中国に入って五家七宗ごけしちしゅうのに分派

 

先日は顕教密教についてお話し致しました
今日は禅が分派して行く経緯をお話しします
仏教の正統な後継者で有りますボーディーダーマ(菩提達磨)さんが中国に亡命して6代目で大きく2つに分かれます 神秀(じんしゅう)禅師の北宗禅と慧能(えのう)禅師の南宗禅でございます 以後10代目くらいまでに5つに分かれて行きます 一般に五家七宗と言われる様になります。

禅は生き方の事で坐禅の気持ちで暮す事が大切でありますので 中国で7つの生き方(禅の考え方)が産まれた事になります そのうち日本には 私の所属している曹洞宗を含め3宗派3つの生き方が伝わっているという事を知る事が大事でございます。

禅●禅を知るー顕教と密教


20170222

 

先日は 禅は中国に入ってから起こった考え方であり
禅はインドには無いという お話しをしました
今日は顕教密教についてお話し致します
顕教とは顕微鏡の様に ハッキリ大きく現れているという教えです
密教とは秘密の事でヒッソリ見えない教えという事です
禅は この2つの考え方にハッキリ分かれた生き方を示して

各宗派に分かれて行く事になります。


顕教は 覚醒の禅であり
密教は 瞑想の禅になります

 

顕教は自力の禅であり
密教は他力の禅

 

という具合いに大きく分けて考えるる事が大事なのでございます